<脂肪肝>が原因で起こる<肝炎>とは、肝臓に炎症が起きた状態のことです。
肝臓の細胞に中性脂肪が過剰に蓄積されると、脂肪肝になります。
脂肪肝から<脂肪肝炎><肝硬変><肝ガン>へと進行します。
以前はお酒を飲む人の病気でしたが、最近ではそれほどお酒を飲まない人でも同じような経過をたどって発症します。
これは<非アルコール性脂肪肝炎>と呼ばれるものです。
<塩分の摂りすぎ><甘いもの、脂っこいもの好き><早食い・まとめ食い><運動不足>このような状況の人が、脂肪肝になりやすいのです。
脂肪肝そのものは主に良性ですが、他の要因が作用し進行していくのです。
脂肪肝炎は、以前は飲酒をする人に起こる病気だとされてきました。
あまり飲まない人はかかりにくい病気だったのですが、この10年あまり<非アルコール性脂肪肝>といったアルコールを原因としない脂肪肝炎患者が増えています。
非アルコール性脂肪肝患者は40?50歳代前半に多く、非アルコール性脂肪肝炎は50歳代後半に多く発症しています。
殆ど自覚症状がない非アルコール性脂肪肝炎は、気付くことなく進行してしまうことがあります。
脂肪肝が見つかった場合、単なる脂肪肝と見逃さず注意をすることがとても大切です。
<肥満><高血圧><高脂血症><糖尿病>などの原因から、肝臓の細胞に中性脂肪が過剰に溜まり、脂肪肝となるのです。
肥満や糖尿病などは、生活習慣病といわれるものです。
脂肪肝となった肝臓は、酸化ストレスなどが加わると炎症を起こします。
その炎症が長期にわたると、肝臓に線維が増えます。
肝臓の繊維化が進行し、肝臓の機能が少しずつ低下していきます。
このまま、肝がんへと進行することもあります。
<糖尿病><高血圧><肥満><高脂血症>などの生活習慣病と、非アルコール性脂肪肝炎との発症に大きく関わっています。
これらの症状から、まず脂肪肝ができるのです。
それに<第2の因子>が加わり作用し肝臓に炎症が起こります。
第2の因子とは<酸化ストレス><サイトカイン>などです。
酸化ストレスは、脂質が過剰に酸化されて起こるものです。
サイトカインは、内蔵脂肪から分泌されて炎症を増幅させるものです。
又、肝臓に過剰な鉄の蓄積により炎症につながっている場合もあります。
一般の健康診断で脂肪肝の疑いが出た時は、まずは問診を行います。
内臓脂肪型肥満なら脂肪肝炎を発症する確率は高くなります。
肥満の有無、飲酒の習慣、生活習慣病の有無などを尋ねられます。
これらの症状は、非アルコール性脂肪肝炎と大きく関わっているからです。
次に<血液検査><超音波検査>での脂肪肝や肝炎の検査となります。
<ALT(GPT)><AST(GOT)><血小板数>などを血液検査で行います。
脂肪肝や肝炎であると、ALT、ASTの数値が基準値より高くなります。
肝炎で肝臓の線維化が進むと、血小板数が少なくなります。
超音波検査で脂肪肝を調べますが、脂肪肝と脂肪肝炎との区別はとても難しいところです。
又、必要に応じて<肝生検>を行うこともありますが、これは脂肪肝の治療を進めてから行うものです。